動画を編集する上で欠かせないのが、「カット割り」です。
作品の内容を観ている人にどう伝えるのかを考える上で、カット割りは非常に重要です。
この記事は、動画編集カット割りのテクニックをご紹介します。
スタンダードカット
「スタンダードカット」とは、基本となるカット編集です。
クリップの必要な部分だけを使用し、2つ以上のクリップを順番通りに並べます。
基本となる手法ということもあり、作品のほとんどがスタンダードカットと言っていいです。
ジャンプカット
「ジャンプカット」は時間の経過をテンポよく見せるための方です。
尺が長めのクリップを部分的にカットすることで、映像をスキップして見せます。
あえてつながらないように編集することで、観ている人の興味をひきつけることができます。
モンタージュ
「モンタージュ」は、連続しないカットとカットをつないで、一定の意味や雰囲気を表現する編集です。モンタージュを使えば、時間経過などをスムーズに表現することができます。
例えば、目標に向かってひたすらトレーンングを積む主人公を描くとします。
現実の世界では、何日、何週間にも渡ってトレーンングをするわけですが、いちいち見せていられないので、場所と時間が異なるトレーニングシーンをジャンプカットで繋げます。トレーニングシーンを続けて見る事で、いかに必死でトレーニングをしているかが伝わります。
Jカット
「Jカット」は、2つのクリップの後ろにある音声を、前のカットが終わる前につなげるテクニックです。次のシーンの音が先に聞こえてくるので、スムーズにつなげることができます。
Lカット
「Lカット」は、Jカットとは反対に、2つのカットの前のクリップにある音声を、後ろのクリップが始まった後にもつなげるテクニックです。2人以上の会話のシーンなどで使えば、会話と表情をうまくつなげることができます。
アクション合わせ(アクションつなぎ)
「アクション合わせ」は、1シーンのアクションの途中でカットを切り替えるテクニックです。ある人物のアクションの途中でカットし、別に撮影したクリップにつなげます。
例えば、殴り合いのシーンでは、1つのアングルではなく複数のアングルからのクリップで構成することでより迫力のある映像にできます。
このアクション合わせを使うには、1つのアクションシーンでいろいろなアングルから撮影した素材が必要になります。はじめからこの編集を行うと想定して撮影する必要があります。
クロスカッティング
「クロスカッティング」は、2つのシーンを同時かつ交互に見せて臨場感や緊張感を持たせることができるテクニックです。2つのシーンのクリップを1つずつ並列に並べることで、2つの物語が同時進行していることを表現できます。
例えば、家に立てこもる犯人が逃げようとしているシーンとあたりを囲んでいる警察が突入するシーンを交互に見せることで、観ている人に緊張を与えることができます。
この「クロスカッティング」の効果は抜群で、「ゴッドファーザー」や「羊たちの沈黙」など多くの映画で取り入れられています。
マッチカット
「マッチカット」は、類似する映像をベースにして2つのシーンをつなぎ合わせるテクニックです。あるシーンを次のシーンに転換する際に使用します。異なる場所で撮影されたシーンなど、本来は関連していないシーンを、最初のシーンに反映して視覚的なマッチングをさせ2つ目のシーンにつなげます。
カットアウェイ
「カットアウェイ」は、あるシーンの途中で関連性のある別シーンのカットを入れ込むテクニックです。
登場人物の脳裏に映る映像を表現するときに使われたりします。人を殺そうとしている登場人物が自分の家族が頭に浮かび思い留まる、といったシーンに使われます。
スマッシュカット
「スマッシュカット」は、突然の転換を表現するテクニックです。
よく悪夢から目が醒めるシーンに、効果的なサウンドとともに使われることが多いです。
静かなシーンからうるさいシーンへ、うるさいシーンから静かなシーンへ移行する時にも使ったりします。スマッシュカットを使うことで、インパクトを与えることができます。
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