色温度の応用でできる 昼の映像を朝・夕方に見せる方法

編集テクニック

普段意識することはないと思いますが、時間とともに光の色は変化します。
色温度を調整することで、昼の映像を朝っぽく、夕方っぽく見せることができます。

朝や夕方というのは日中と比べて色温度が違います。
日中の太陽の光は白色です。朝は色温度が高く光は青みがかっていて、逆に夕方は色温度が低く光は赤みがかっています。

 

色温度は1日の時間帯の中でも、また天気によっても変わります。
夕日→日中の太陽→曇りの日→晴天の日陰→晴天の青空の順に高くなります。

色温度は数値で表すことができ、K(ケルビン)という単位があります。
大体、夕日が2000K、晴天の屋外(太陽の光)が5000~6000K、曇天が6000~6500K、晴天の日陰が7000~7500Kです。

色温度「ケルビン(K)」の数値が低いほど赤みを帯び、数値が高いほど青みを帯びた色になります。

 

色温度を調整することで映像の印象をかなり変えることができます。
下の昼の画像の色温度を変えて試してみます。

昼の時間帯なので、光の色は白です。

 

朝に見せるには

朝に見せるためには、色温度を上げて青みがかった色味にします。
これだけでかなり印象が変わり、朝っぽく見せることができます。

 

夕方に見せるには

夕方に見せるには、色温度を下げて赤みがかった色味にします。
昼の時と比べてかなり印象が変わります。


この方法は、夕方に撮影したけどオレンジの色味が薄く夕方っぽく見えないときにも有効です。

映像がキレイに撮影できる時間帯「マジックアワー」

ここからは、編集ではなく色温度に関係している撮影の話になります。
映像、写真がキレイに撮影できる「マジックアワー」という時間帯があります。
日の出直後、日没前の時間帯は、まるで魔法(マジック)のように芸術的な映像(写真)が撮れてしまうことからそう呼ばれます。

「マジックアワー」は空が青からオレンジの美しいグラデーションになります。
1つの画面の中で、色温度が変化している状態です。



 

色温度は、使い方次第では撮影した映像の印象を変えるときに有効です。
この記事では、外の風景で色温度を変えてみましたが、室内でも色温度を変えることで朝っぽく、夕方っぽく見せることができます。

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