映像作品を作る上で大事なのが、言葉やテロップを使わずにいかに映像で伝えたいことを説明できるかです。
どんな作品を作る上でも、どう映像で見せるのがおもしろいかを考えていると思います。
そこで、知っておいて欲しいのが「シャレード」という理論です。
知っておきたい「シャレード」という理論
「シャレード」とは、ジェスチャーによって言葉を表現するという意味を持ちます。
脚本の分野で使われる専門用語のことです。
簡単に言うと、言葉でなく映像で語る、説明するということです。
辞書では、「ジェスチャーゲーム」(身振り手振りでの言葉当て)と出てきます。
この理論を使うことで、説明くさくなく観ている人にその意味を伝えることができます。
「シャレード」の具体的な使い方
例えば、登場人物が「行動や性格がだらしないズボラな性格」を表現するには・・・
▼部屋にゴミが散らかっている
▼台所に洗ってないコップや皿が積んである
▼身だしなみが汚い
▼平気で遅刻をする
▼台所に洗ってないコップや皿が積んである
▼身だしなみが汚い
▼平気で遅刻をする
セリフで、「だらしない性格だね」と誰かに言わせてもいいのですが、映像だけでも説明することはできます。
他にも、勉強やスポーツでいかに頑張っているを表現するには・・・
勉強なら・・・
▼参考書にいっぱいアンダーラインが引いてある
▼参考書がヨレヨレになっている
トレーニングの過酷さなら・・・
▼包帯や絆創膏を貼っている
▼手にマメができている
▼参考書にいっぱいアンダーラインが引いてある
▼参考書がヨレヨレになっている
トレーニングの過酷さなら・・・
▼包帯や絆創膏を貼っている
▼手にマメができている
もちろん、スポーツであればトレーニングをしているシーンで伝わりますが、トレーニングそのもの以外でも伝えることができます。
「シャレード」を意識することで表現のバリエーションが増える
このシャレードを意識することで、テロップやナレーションで説明するのか、
映像で表現するのか、シーンの描き方のバリエーションが増えます。
さらに、シャレードにも同じ意味でも色々な表現があります。引き出しを増やす意味でも大変有効なのです。
いかに映像で伝えるか
「シャレード」という言葉を知っていても知らなくても、言葉ではなく映像で伝えることは大切です。映画やドラマでなくても、普段見ているテレビ番組やYouTubeでも映像で見せる工夫はされています。
テレビ番組やYouTubeで、辛い料理を食べる企画があります。
食べる前に、いかに辛いかを観ている人に伝える必要があります。
言葉で説明するなら・・・
「世界一辛い○○という香辛料を使っています」
「唐辛子を○本も使っています」
映像で見せるなら・・・
「その料理を作っている、唐辛子を何本も入れ赤く染まったグツグツ煮えたぎっている鍋を見せる」
「辛い料理が苦手な人に試しに食べてリアクションしてもらう」
「世界一辛い○○という香辛料を使っています」
「唐辛子を○本も使っています」
映像で見せるなら・・・
「その料理を作っている、唐辛子を何本も入れ赤く染まったグツグツ煮えたぎっている鍋を見せる」
「辛い料理が苦手な人に試しに食べてリアクションしてもらう」
シロクマ
映像で表現することを意識すると表現のバリエーションが増やせます
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