早送り・スローモーションもできる!動画の再生速度を変更する方法

編集テクニック

「この動画のクリップの速度を変えたい」と思うこともあると思います。
速度を変える事により、時間の経過を短時間で見せたり、決定的瞬間をスローで見せたりすることができます。

動画の速度変更でできること

編集によって動画クリップの速度を変えることができます。
速度を変えることによって
●「早送り」
●「スローモーション」
●「逆再生」

ができるようになります。
「早送り」や「スローモーション」は、映画やテレビ番組でも使われる手法なので知っておくと便利です。ここでは、「速度・デュレーション」「レート調整ツール」を使った方法を紹介します。

速度・デュレーション

「クリップ」
「速度・デュレーション」
をクリックします。

もしくは、速度を変更させたいクリップを選択した状態で右クリックをします。

 

クリックすると、下記のような画面が表示されます。速度の欄の数値を変えることにより、速度を変えることができます。

画面が表示された時は、
「速度:100%」
になっています。


 

●速度は、100%が基準となる数字です。
→100%より、数値が大きくなるほど速度が速い(早送り)

→100%より、数値が小さくなるほど速度が遅い(スローモーション)


例えば、「200%」にすると速度が2倍に、「50%」にすると半分の速度になります。

速度を200%にすると、速度を2倍にできます。

速度を50%にすると、速度を半分にできます。

 

「逆再生」させたい時は、逆再生の項目に選択するだけでできます。

 

レート調整ツール

「レート調整ツール」は、尺調整が必要な時に便利です。
「速度・デュレーション」は、速さを数値で調整、つまり速度を優先しての変更です。
それに対して、「レート調整ツール」は、尺に合わせて速度を変えることができます。

「レート調整ツール」はツールの中から選択できます。

 

例えば、左の画像の真ん中のクリップの速度をスローにして、右側の黒味をうめたいとします。「レート調整ツール」を選択したら、速度を変更したいクリップの端を左右にドラッグする事で調整できます。決まった尺にうまく収めたいなど、細かい速度調整が必要な時に便利です。

 

クリップの右端をドラッグして伸ばすことで、速度を変えることができました。
ここでは、83.27%の速度になりました。数値で速度を調整する「速度・デュレーション」であれば、83.27%という数値は何度も調整しないと辿り着けませんが、「レート調整ツール」なら一発でできます。

 

▼「速度・デュレーション」
 →数値で調整できるので、決まった速度にしたい時に便利
▼「レート調整ツール」
 →細かい速度の調整をする時に便利
 

早送りと似ている「タイムラプス」

早送りとよく比較される言葉に「タイムラプス」があります。
「タイムラプス」
とは、時間の経過とともに変わる様子を早回しで見ることです。
「低速度撮影」「微速度撮影」と呼ばれる、数秒(ときには数分)に1コマずつ撮影したものを繋げて再生することで、コマ送り動画のように見えることができます。
時間が凝縮されて表現されるので、変化が一目で見えるようになります。


最近では、デジタルカメラやスマートフォンなどでも、タイムラプス映像が撮れるようになってきています。カメラを三脚などで固定して、インターバルを設けて定点撮影を行います。

この「タイムラプス」は早送りと似ているけど違うものです。
一般的な動画は、1秒間に24〜60フレームで撮影した映像です。
タイムラプスは、数秒や数分毎の一定間隔に1枚の写真を撮影します。その写真を動画のフレームレートに合わせて繋げ、連続で再生することで早送りのような動画を作りだします。

撮影方法がまったく異なる「早送り」と「タイムラプス」ですが、出来上がった動画を見ると違いは感じられません。

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